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みらい通信「たばこ」

 10月 1日からたばこ税が 1本当たり 3.5円引き上げられ、 1箱 (20本入り) 当たり70円の増税となりました。これに販売手数料のアップ分など数十円が加えられ、 300円前後であったものが各銘柄とも 400円以上と過去最大の値上げ幅となりました。たばこ税は 1本当たり12円24銭となり、販売価格により多少の差はありますが負担割合は約59.8%の高負担となっています。

 今回の増税による全体的な値上げは、国民の健康のために消費を減らすという目的があり、必ずしも税収増を図った増税ではないという特色があります。火の車の感がぬぐえない財政事情にあって、増税しても税収は増えないという改正であり、たばこ税の税収は平成21(2009)年度見込みの 2兆 5,000億円から、平成22(2010)年度は 1兆 9,700億円に落ち込む見通しです。税収が減少する増税というのは初めてのことであり、国民の健康志向に加えて喫煙規制の強化によるたばこ離れが要因とされています。

 日本たばこ産業が今年 8月に発表したたばこ喫煙率調査によると、男女合わせた喫煙率は前年比 1.0ポイント減の23.9%となっており、15年間連続して減少している結果となっています。平成22(2010)年度の税制改正大綱では「たばこ税は、国民の健康の観点から税率を引き上げていく必要がある」とありますから、来年度以降も税率アップの可能性があり喫煙者率は更に低下していくものと予測されます。

 たばこ好きの人は、実際やめる気もないのに火をつけるたびに「やめようか」と思いながらいつまでたってもやめられないといいます。「禁煙はわけなくできることだ。すでに 1,000回以上やってみた」というアメリカの作家がいますし、オバマ大統領は「必死の努力を続けている。ただ時々手を出すかと聞かれれば、イエスだ」と言ったそうです。今や意思の塊のようなオバマ大統領は、「禁煙は95%成功しているが、時々失敗する」とも言っていますが、100 %でなければ禁煙を達成したとはいえないのは自明の理であります。
 
 たばこを吸うことを喫煙といい、好きな人を愛煙家といいます。私は自他ともに認める愛煙家であります。私も還暦を過ぎました。健康は大事ですが、これまでに社会的にも家庭的にも責任を果たしてきたつもりであり、今になって好きなたばこをやめなくてもよいのではないかと思っているところです。私たちの時代に日本は経済大国となり、世界一の長寿国となりましたが、更なる長寿のために禁煙を実行するよりも、 日々健康に気を配りながら高額なたばこ税を負担していきたいと思うのです。かつて日本専売公社時代のキャッチフレーズに「今日も健康、たばこが旨い!」とありましたが、健康なうちは周囲に迷惑をかけないよう行儀よく喫煙します。それでも多少の迷惑をかけてしまうかも知れませんが、その時はごめんなさい。

税理士法人みらい 代表社員
 税理士 松尾   正

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